【晃山丸】【キンメダイ釣り vol.1】念願のキンメダイ釣りは酔い酔い!

2017年10月28日土曜日

晃山丸キンメダイ 釣行記

2017年10月27日(金)
伊豆稲取港 晃山丸
キンメダイ 6:00~13:00

初のキンメダイ釣りは船に酔いに酔った。酔い酔いなのにとても楽しい釣りだった。そしてキンメダイはとても美味しい!

クーラーボックスを乗せた自作カートを転がし、竿を担いだ僕は電車で伊豆に行く。釣行前日の昼過ぎに都内を出発し、鈍行電車を乗り継いで伊豆稲取駅に向かった。3回の乗り換えとほとんど座りっぱなしで3時間半くらいの移動だ(移動中は寝られるし、かなり快適だった!)。船宿に到着したのは夕方暗くなった頃だった。本当だったらこのまま就寝して、翌日の釣りに備えるべきだったのかもしれないが、この日の夜は仲間と一緒に飯を食べては酒を飲み、そんなんだから翌日の船上でゲロゲロになったのかもしれない…

キンメダイの釣りは1日8投、10~20本もの鈎がついた仕掛けを投入する。釣れても釣れなくても8投で終わり。投入にも順番があり船によって「ミヨシからトモへ」または「トモからミヨシへ」の、どちらかの順に決まっている。そして船長が見定めたポイントに船を動かしながら仕掛けを投入するので、投入のタイミングはとても重要になる。なので”個人の投入の失敗”は直接”後続の釣り人の投入の失敗”につながってしまう。そういうことで、この釣りでの”仕掛けの投入”はいくぶんピリッとした雰囲気の中で行われる。

この日は1投目から、フィーバーした!というよりも、このキンメダイ釣りってのは夜明け前後の1投目2投目がとっても大事らしい。自身はこの1投目で良型を4枚ゲットして喜んでいたのだが、その隣でお師匠さんが18点掛けしてたものだからそっちの興奮がすごかった。その後の2~8投目はアタリらしき反応はあれど数は伸ばせず(そして、激しい船酔い…)。釣りが終わってみると、はじめに釣れた4匹がそのまま結果になってしまった(師匠は25枚、自作フラッシャー仕掛けで釣りまくっていた)。

1投目2投目では多点掛けを狙い、3投目~はポツポツと拾い釣りをしていくようなイメージで釣りをするのが良いのかな?と思っている。棚とり、追い食い、餌の種類に着色等、ギミック、ハリスや鈎など考えることは多い。
釣れたキンメダイは刺身、煮付け、アクアパッツァ、潮汁で美味しくいただいた。これがまたどう食べてもとても美味しい!嫁ちゃんもこの魚の食味にハマったらしく、「釣りに行くなら毎度キンメダイ釣りに行って欲しい!」なんて言う始末。

今年あと2回、11月の連休期と12月の年末にまたこの釣りをする予定なので、抜かりない準備、万全の態勢でキンメダイ釣りに臨みたい!

[追記]
11月の連休期は強風のためキンメ船は出ず…、南房総のシマアジ釣りに行った!
https://ei-log.blogspot.jp/2017/11/2.html

















[釣果]
キンメダイ×4匹

[タックル]
竿:DEEP IMPACT TERU STYLE 30th Anv
リール:COMMAND Z-9
ライン:PE12号 1400m

[反省、ポイント]
◯魚と自分を置き換えることと捕食能率について
人も蕎麦やウドンのように細く長い食べ物であれば美味しくすすって食べるのだけど、例えばナルトをスライスせずに食べれるかというと食えないこともないがかなり食いづらいのは想像できる。魚も同じことなのかなって考える。食いづらいってのは、食べるのに余計なエネルギーを使うことということであって、サバイバルな自然界であればあんまりやりたいことではないのだろう。その魚自身が捕食できる餌の中で、なるべく能率的にエネルギーを取ろうとしたとき、どんなタイミングで?、どれくらいの大きさ餌を?、どんな形状の餌を?、何の餌を?、捕食しようとするのか。

〇キンメダイ釣りについて
http://sangodo.net/blog/2011-12-23.html
普段はゲソは使わないのだけど・・・・ゲソでも関係なしに喰ってくる。
一般的にはゲソは喰い渋りの時は喰わないとされている。
自分たちも餌作るときは、あえて喰わないといわれるゲソの部分は餌にしないのだけど。
そこで問題です。
では・・・一番くうとことは?
答え  エンペラ
よくお客様にキンメの餌のサイズは?と聞かれますが・・・
細くて長ければどんなに長くてもOK!
だいたい太さは自分の場合は小指の太さくらい。
長さは15cmくらいかな?別に20cmあってもOK!
使いまわしするので行くたびにだんだん短くなるから、最初は長くてもいいんですよ。
この毎回使いまわしというのがキンメ釣りで一番大切なこと。
持ち帰ったイカはまた塩振って水分出して冷凍庫に保存。
塩で締めたイカは釣り場いって海水汲んだバケツの中に10分もいれとけば元にもどります。
こうやって塩で締めることを繰り返すと、イカの繊維が内部破断してイカがパフパフのベロベロになってきます。
こういう餌は回らないし、とにかく恐ろしくベロベロになるので食いが良い。

http://sangodo.net/blog/2011-06-04.html
仲間の間でもこの塩釜焼きは一番のお勧め料理!
作り方はいたって簡単。
キンメはエラをとってそのまま内臓を引き抜く。(包丁はいりません)
鱗もとる必要なし!
荒塩で固める。
そのままオーブンに入れて電気だとMAXの温度で約40分~1時間。
ガスオーブンだともうちょっと早くなると思います。
いずれにしても表面に軽く焦げ目がついたらOK♪
表面を箸でつっついてもカチカチで箸が刺さらなくなると思います。
焼きすぎで焦げることはないと思いますのでご安心あれ。
あとはパカーンと割って食べるだけ。

http://sangodo.net/blog/2009-05-21.htm
私だけ36枚いったのはやはり紫外線効果でしょうか?
ちなみに3番手の11枚はすべて僕の紫外線液のイカ短をつけてつれたものです。
しかも・・・・自分で餌を既につけていていた仕掛けのイカ短をあえて外させ、しかも違いを試すために、あえて交互にいれておいたら見事に紫外線加工イカだけ食っているという状況。
間違いなく紫外線液の加工がされたイカに軍配があがりました。。

http://sangodo.net/blog/2009-05-12.htm
その時に、紫外線液の話になったんですよー
船長曰く・・・「このまえ持ってきたお客さん。俺も気になって注意してみてたんだけど・・・他の人が1つ2つの時でも4つ6つ。結局、1日やったら他の人が30くらいだけど、その人50くらいとってたなー」とのことです!

http://sangodo.net/blog/2008-04-02.htm

http://sangodo.net/blog/2008-03-16.htm
その須崎の船長曰く、「キンメのハリスは透明がグレー。色付きライン、黄色やピンクやワイヤーまでいろいろ試してみたけど食った色がついたハリスはくわねえぞー特にワイヤーはどんなに細いワイヤー使っても屁もくわねえ」と。
須崎の船長は「サルカンがないから潮が早い時はハリス18号だろうがキンメが回ってハリスが切れる」
稲取の山吉丸の船長にもこのサルカンなしの直結仕掛けのことを聞いたら、やはり食いが悪いとのこと

http://sangodo.net/blog/2008-01-25.htm
前回、「イカを切っていて餌を切る方向やキンメが絶対食わない部分なども存在します」と書きましたね。
どの部分なのか・・・・
これは須崎のキンメの漁師が口揃えていうことですが。
ズバリいいましょう。
イカの手と身の下のヘリ。
やはり、グレー(暗褐色といいます)か透明が魚にはいいみたいです。
一番目がいいといわれるマグロですけど・・・・・
漁師はとにかくグレー(暗褐色)を好みます。
ブルーのラインは澄んだ潮では有効とされてます。

http://sangodo.net/blog/2008-01-19.htm
あとは5年もののイカ餌でしょうか?(笑)
しばらく使ってない餌だったので冷蔵庫から前日だしてみたら・・・
ほとんど干しスルメ状態。
2時間かけて餌を水で戻し、もちこんだのですけど。
イカ餌はこうやって乾燥と戻しを繰り返しているとベロベロに柔らかくなる。
スポンジみたいな感じになるんです。
こういう餌は本当に食う!

http://sangodo.net/blog/2006-11-09.htm
キンメのコツですけど。夜キンメはけっこう中層で喰う。船長が指示棚をいうのでその前後を探る。
たとえば今回は自分の仕掛けの全長が10m。
船長が「110m」と言ったらまず仕掛けを道糸で110mで停止。
これで仕掛けは110~120mを探っている。そこから50cm単位で巻き上げては10秒停止を繰り返して1100mまで。必ず10秒停止はいれる。
だらだらスローに巻き上げていても幹にハリスが沿ってしまうのでまず喰わない。
潮がぶっとんでいる時はいいですけどね。
餌が「がちゃがっちゃふわ~」と揺れるイメージが大切。
必ず停止状態をつくる。イカ釣りでもそうだけど。
喰う時間、イカなら乗る時間。自分の頭の中でイメージしてこういう間合いを作る。
上手い人はこの停止間合いの取り方が絶妙に上手い。
〇潮流、風向きについて
http://sangodo.net/blog/2009-05-19.htm
http://sangodo.net/blog/2008-03-19.htm

〇キンメダイ釣りで使うの餌について
http://yaplog.jp/kaz44127/archive/236
色々と試しました。
イカはもちろん、魚皮(サバ,サンマ,カツオ,ブリ,ワラサ,タチウオ,タチウオの干物,サケ,サケとば,ヒラメ,キンメ,アジ等など)、背黒イワシ、アオリイカの子、ヒイカ、ヤリイカ小。
イカの短冊においては、定番のスルメイカの他、ヤリイカ,アカイカ,アオリイカ,スミイカ,モンゴウイカ,シリヤケイカ等。
色々と試すんですが…
やっぱり何が1番?かは解りません。
正直、イカ(スルメ)だけで十分だとは思います。

http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/463062/450023/89018707
当方もいろいろとキンメの特餌を試してみましたが、定番はイカタン、鰹ハラモ、クロムツも狙うならサバタン、餌もちは悪いが抜群の喰いを見せる鰯、サンマ、食いが非常に良い時は鮭皮でも何でもOKなようです。

http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1310256/1327519/81796314
やがてトモからの巻き上げの指示。するとこのオオトモの方が10点掛けをやっていた。しかもみなキロオーバーサイズっぽい。聞いてみると、最後のエサは全てカツオのハラモでやったそうだ。キンメの特エサとは聞いていたが。

http://yabe0305.gozaru.jp/page013.html
キンメ釣りで歓迎する外道の中に、黒ムツがいますが、黒ムツを期待する方は身餌に分があるようです、一般的にサバ等を下針の何箇所かに付けると良いでしょう。

http://1091iregui.blog110.fc2.com/blog-entry-1660.html
キンメが喰う色は光が届かないとされる300mを越える深海なのになぜが不思議と日によって違うから面白いものです。
色染めイカの他にサバの切り身も用意するのですがこれも新鮮なサバを用意するところから始まります。
近所の市場に直接注文し仕入れた新鮮なサバを3枚に卸して塩をしてから一旦1時間位冷凍庫で眠らせます。
その後、シャーベット状になった身を削ぐのですが皮に約1cmの身が付いているくらいに均等に削がなくてはなりません。