【海正丸】【シマアジ釣り vol.2】しゃくりゃにゃ釣れない!

2017年11月25日土曜日

海正丸シマアジ 釣行記

2017年11月24日(金)
白間津港 海正丸
シマアジ 6:00~11:00

釣果はシマアジ1匹で、2匹のシマアジとイサキはいただきもの。

シマアジ釣りはまってしまったかも!しかしこの日は渋々の1日だった。濁り強く、潮の流れも悪かったみたい。釣果は仕掛け回収時になんちゃってで釣り上げたチビシマアジ1匹、それ以外にシマアジ確信のアタリは2度あったが両方ともバラしとなってしまった。他に外道も釣れず、船酔いでダウン、と中々辛かった。

この日はもともと伊豆稲取港の晃山丸からキンメダイ釣りに行く予定だったのだけど、強風予報で船が欠航。急遽、白間津港の海正丸からシマアジ釣りに行くことになった。

前回のシマアジ釣りはタチウオ竿(DAIWA メタリアタチウオ195MH)と小型電動リール(DAIWA シーボーグ150J)を手巻き使用での釣りだった。前回はお試しってことで参戦したので全くもって最適タックルではなかったのだが、今回はお師匠さんから譲り受けたカーボンとグラスのコンポジットロッドであるDAIWA Aブリッツネライ M210と手巻きリールのDAIWA リョウガベイジギング2025PEを使用しての釣りとなる。これが真に最適なタックルか?と聞かれればややハテナマークとなるが、しばらくこの道具でやっていこうと思っている。

手巻きリールは快適だった。ロッドの方もタチウオ竿と比べるとバラしのタイミングがまともになった気がする。前回は巻き上げ途中に竿が弾けるような感じでバラしがあったのに比べて、今回のバラしは水面付近まで巻き上げたからのバラしだった。これは竿の性能でのバラしというより単にドラグを締め過ぎだったのではなかろうかと考えている。

http://f-marunishi.com/fishing/16004/
サシエが出来て準備完了、と思いきやまだ終わりません。船長自ら全員のドラグ調整を行います。
シマアジ釣りが難しいと言われる理由の一つは口切れのバラシが多いことでしょう。この魚は引きが強くて口が弱い。
船長長年の経験で、「時間をかけたら上がってくるギリギリのセッティング」をしてくれます。
初シマアジはちょっと良い型かも~。
この間も船長は「ドラグ締めたらとぶぞ~。ゆっくりやれよ~」などと声をかけてくれます。
シマアジはハリがかりした瞬間に根に潜る魚ってことで、この日はドラグガチガチで釣りをしてたのだけど、魚がかかって巻き上げている際に魚が大型でないことが確認できたらドラグを少々緩めたほうが良い気がする。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/20946/23163/14181055
シャクリ方にもテクニックがあって、広い層を探るようにシャクらなければいけない。シマアジはタナの変化が激しいので常に広く誘うことが大切、と船長から教えてもらった。

http://sangodo.net/blog/2011-04-09.html
まー当日はいつものウイリースキンの仕掛けでシマアジはとにかく食ってくれました。
当たりが遠のいてきたら・・・・
こういう時は探見丸を見てても魚の上下動がでなくなり、同じ棚をうろうろしだします。
今度は仕掛けを一変して、ハリス8号の10m1本針、オキアミ付け餌の喰わせ釣り。
もちろん、パール玉は必需品です。
これがメジナやマダイ交じりでボコボコと当たってくれる。
たまに潮がさすとシマアジも急に活性が上がる。
こういう時は探見丸を見てもシマアジが上下に動きだす。
そういう時はコマセにバシバシ突っ込んでますから、すぐ、2ヒロのウイリースキン仕掛けに戻す。
当日はこの切り替えが絶妙にうまくいって、仕掛けをチェンジするたびに当たってくれました。
シマアジタイムとまったりタイムで仕掛けを変えるのも手なのかなぁと。

http://sangodo.net/blog/2007-10-1.htm
コマセ缶着底。50cmくらい「ピュ!」と鋭くコマセを振り出すと・・・・
「コンコンコン!!!」とシマアジがコマセ缶を突っつく感触が・・・・
仕掛けはいつものこれ。
これにイカタンを全針につけてます。
今年は全般的に濁りがあるせいか、特にこの仕掛けは食う。
潮が澄んだときはこっちの仕掛けなんですけどね。
なるほど、餌はイカタンもあり。エサ持ちが良いだろう。釣具屋で見てみると、ウィリーにスキンに魚皮と市販のシマアジ仕掛けのバケは種類が豊富だった。 これは日によりどのバケが効果的かってのもあるのだろうけど、シマアジは悪食なのではなかろうかという想像をしていた。
それと・・・ステンコマセスコップは必需品です。
この良さは追加コマセがきた瞬間にわかりますw
春と違い、餌取りが多いバケ主体の秋の遠征シマアジ釣りではコマセのオキアミをいかにクラッシュするかがポイント。
そりゃーシマアジバケといっても所詮はどんなにうまく作っても作り物。本物のオキアミにかなうはずがありません。
オキアミの粒をみせたらそっちばかり食われてしまいます。
匂いはすれども粒はどこ?
これがシマアジ釣りの秘訣です。
2匹のイサキをお師匠さんにいただき、さらに隣で釣りをしていた人に2匹のシマアジをいただき、何とかお土産になった。今回はすべての魚をお刺身で食べた。そして初の姿造りに挑戦した。不格好で粗が多いので何とか綺麗に盛れるようになりたい。仕掛け作りから、釣って、捌いて、盛って。日々精進あるのみ。

シマアジとイサキの刺し盛り。比べて食べるとシマアジが一味も二味も味わい深い。

初の姿造りに挑戦した。不格好な完成となってしまったけど、これからも精進あるのみ。

1mの極端なショート仕掛けもある。

空バリ仕掛けもある。

紫外線ばけ使用。1mのショート仕掛けなのに3本バリだという。

ウィリー仕掛け。

こちらはウィリーとスキンを両方巻いた仕掛け。

[釣果]
シマアジ×1匹

[タックル]
竿:DAIWA Aブリッツネライ M210
リール:DAIWA リョウガベイジギング2025PE
ライン:PE6号

[ポイント、反省点など]
・魚がかかったら様子をみながら、ドラグの調整をしてみる
・次回は自作の仕掛けで釣りに臨む

[調べたこと]
釣り場と狙いのサイズは違えど魚種は同じ。シマアジ釣りのエキスパートっぽい。色々と考えさせられる。
http://www.geocities.jp/eight8232000/kodawari.htm
竿について
基本的には誘って釣ので、竿は一日持っていても疲れず扱いやすくオオカミにも充分対応できる竿。
全長は、1,9~2,3㍍位のワンピースのグラスムク材で、ハリスのキャパが広く、先調子気味で胴に張りのあるもの。
とりわけシマアジ狙いで要求される竿の機能ポイントは意図した棚でコマセを放出(煙幕)が撒け、仕掛け(バケなど)を思い描いたように誘って踊らせるかどうかです。
オオカミ、クラスでも小生はハリス10号でやり取りしますが外道にヒラマサやカンパチの20㌔クラスがヒットすることが時期によりよくあるのでハリス10号では対処できません、ゆえにキャパの広い竿がベストなのです。
リールについて
リールはドラグ性能の良い両軸で道糸は新素材10号が200㍍巻ける物(なぜ10号なのか?仕掛けが着底し、もしくは棚からアクションをかけてコマセを撒くとき、誘い上げ時、道糸が細いと海水を切っているだけで、コマセが出にくいのとバケの踊りがほとんどないので)10号の場合道糸の表面積が大きい分海水を切らずに道糸が海水抵抗で天秤、コマセカゴ&仕掛けにダイレクトに伝わり、意図したコマセ放出ができ、バケも良く踊るので。
天秤について
片天秤でアームのあまり長くない細身のもので充分です。
着底したときカゴの底部と天秤のアームの先端が海底に当たるようにアームを手で曲げます。
弓型天秤はバケの踊りが不自然になるのでお奨め出来ません。
クッションゴムについて
クッションゴムは天秤の上には取り付けないで下さいアクションを掛けたときゴムが伸びコマセが出にくいのとバケが踊りません。
天秤の下につけるゴムは短めでソフトタイプが良いでしょう、ハードタイプは伸びが無くバラシの原因です。
長めは口吻の弱いシマアジにはかえって伸び縮を繰り返したとき竿の吸収とのバランスがくずれバラシやすくなります。
それと底を狙うので根掛かりしたときハリスを切るのに手間取り手返しが遅くなりチャンスを逃がす。
その分高性能の竿が充分にショックアブソーバーの役割を果たしている。
コマセとビシについて
コマセ、オキアミは細かく砕いてください、冷凍状態でスクレッパーなどで削るように細かくします。
解凍してからだとオキアミが潰れているだけと成分が分離して白い煙幕になって底に着くまでにカゴから出てしまうので。
細かくするのは放出したコマセの煙幕効果とバケのアピールになります。
細かく砕かずにコマセを撒けば、バケより大きいオキアミが目立ちバケの存在がなくコマセ飽食してしまうので。
カゴはアクション時ピンポイントで放出できカゴの上部や筒に孔が(大きい孔)ないタイプで4~5回煽ってでっきるものがよくカゴの下部より放出できるタイプが煙幕効果がいいと思います。
仕掛けについて
基本的にはバケ(ウィリー、スキンなど)の種類はウィリー巻きは魚皮&スキン特にバケの色にはあまりこだわらず、その日の水温、水色、濁りなどに重点をおきます、シマアジの食い気はえさに分がありますが、強いアクション時やベタ底での誘いのときエサがとれてしまうのとエサ取りが多いときもとられたりして手返しが遅くなります。
結局バケの方に分があると思います。針はネムリ系が良いと思います。
外道が掛かりはずすのに手間が掛からず本命狙いに集中できます。
釣法について
撒いたコマセに突進してくるシマアジ(活性の良いとき)を釣るためには、コマセをガンガン撒きバケを踊らしいかに手返しを早くするか体力勝負です。
通常は(比較的根の粗い海底)での釣法は底立ちを取ったらコマセを撒きながら5~7㍍位まで誘い上げを2~3回繰り返して手返しをするのが一般的な釣り方。私の編み出したrodaction style釣法、神津船籍の船宿は現在このスタイルでシマアジ釣りをしているところが多い(ベタ底釣法、根の少ない砂地)。
もともと、オオカミを狙うためにこの方法で御蔵島通いをしていたが小型のシマアジも良く釣れるので、この釣法を広めれば釣り人憧れのシマアジを一人でも多くとれるのではないかと思い情報誌、船宿や釣り仲間に4年前に伝え去年、今年、とくに今年2002年は2月後半の御蔵から始まり12月いっぱいシマアジフィーバーしオオカミ、クラスもかなりの数が上げられた。
これではオオカミが取り尽くされるのでは??・・・ベタ底釣法の最大の泣き所は根掛かりが多く、道具を根に取られるとくに仕掛けは完全な消耗品だ。
でもこの税金を払わずしてオオカミを取るなんて、又、釣法に戻るがどの船もベタ底狙いでコマセを撒くためシマアジ以外の魚も学習効果で底の法へ集まる、よって又ベタ底になる、もともとシマアジは海底(砂地)にいる有機物、甲殻類などを捕食していることが多く、シマアジの胃袋を開くとカニなどの甲殻類をよく見かける(甲殻類は消化しにくいこともあるけど)。
これをヒントに高比重の集魚材を開発出来たのです。
針、ムツ系針の特徴は、針先が眠っているので根掛かりしにきいのと外道が掛かり針はずしが比較的簡単にはずせる、しかし口吻の弱いシマアジには針掛かりしたときムツ針のふところ部分の曲げ加工が鋭角的なのと平打ちされているので、常備針のふところ一カ所でフッキングするので口切れを回避できず獲れる確立がすくなくなる。
なかなかシマアジ専用針など個人的には開発出来ずにムツ系針を使用していたが、2年前に友人のアドバイスで希望に叶う針に巡り会えフィールドでの結果もまずまずあとは改良の試行錯誤して完成仲間に試釣してもらい口切れのバラシが極端に少なくなり念願の針が出来たのです。
もう一つの特徴は以前の針より軽量に造ってあるので針の沈み込みが小さいから根掛かりも軽減したのと、ふところ部位は平打ち加工を施さず、表面積が減少せず口切れ対策にもなりいい結果が出ました。
スキン、ウイリー、ウレタンなどの擬似エサの素材は多少浮力があり、開発した針と組み合わせて仕掛けを造れば、誘い込みをした後のバケの踊りはかなり自然に近くシマアジの食性を煽ることと思います。