【仁徳丸】【アコウダイ釣り vol.2】リベンジ成功!多点がけで提灯達成!

2017年5月1日月曜日

釣行記

釣行日 2017年4月30日(日)
港と船 波崎港 仁徳丸
ホームページ http://jintokumaru.com/
釣りもの アコウダイ

 当日は雨風なく空も空気も穏やかだった。船釣りをはじめてその2回ともの釣りが半分嵐の中のものだった僕にとって、その肌感は、今日は良さそうだ、とそんな心持ちにさせてくれた。同じく同乗者も釣れそうだなぁ、と気持ち良く釣り糸を垂れていたことだと思う。

 垂れていたというにはあまりにも深海だ。そしてこれは後になってから思ったことだが、人間の居心地の良さと魚の食いにそこまで良い関係があるとは思えない。

 しかし、そんな期待とはうらはらに釣りの前半は外道のあたりもなく、しばらくの間は海に生命感を感じることはできなかった。今日はダメかもしれない、と途中からは船中にそんな空気も漂っていた。


▲行列とまではいかないが赤提灯を見ることができた。

 釣りにおいて大事なことは、(とくに釣れていないときに)忍耐と、(とくに釣れているときに)自制だと思う。生命反応が全くない海に対して真摯に向き合い続けるのは難しい。同じように、良く釣れているときに気を散らさないでいることも難しい。

 全く釣れていないときでも仕掛けの細部へのこだわりを忘れないこと、辛抱をして正しく誘い続けることが、唐突に訪れる時合いを釣果に結びつける。反対に良く釣れているときであっても、その興奮と感動に満足せずに次の1匹を冷静に追い求め続けると、そのことが更により良い釣果をもたらすはずだ。粘りの1匹がその日最高の1尾になるかもしれない。


▲あまり喜んでいる顔に見えないかも知れないが、心中はうれしさ爆発している!

 今回は結果として、ラスト3投で3連、3連、1連と船中2番手(11人中)で7匹の本命アコウダイをゲットしたわけだが、忍耐と自制で言うともうちょっと改善のポイントがあった1日だったと思う。

 取らぬ狸のなんとかではあるが、これが例えば4連、4連、2連といけば竿頭達成となったことだし、特に釣り後半の集中力切れは良くなかった。途中からこれくらい釣れれば良いだろうと満足していたのと、ラストの投入は釣り仲間の助けがあったからそうはならなかったものの、電動リールのボタンの押し間違えにより投入ミスとなるところだった。


▲7匹並ぶと圧巻!!写真では伝わらない迫力がこの魚にはある。

 それと今回は釣り後半になってたまたまうまく釣果が伸びたが、この7尾が前半の静けさの中で僕が何かしら試行錯誤を繰り返して得た7尾かと言われたらそうは思えない。正直なところ、まともに釣るだけ(釣りを成立させるだけ)で手一杯だったので、次回はもうちょっと心に忍耐と自制、それに余裕を持ちながら海の様子に合わせた釣りができればと思う。

 ただ、反省点や改善点があったにせよトータルとして、この日の釣りがとても楽しい釣りであったことは間違いない。またこの釣りをしたいと思うし、さらなるリベンジをここに誓う。

 料理は刺身、しゃぶしゃぶ、酒蒸し、煮付け、揚げかまぼこ、塩焼き、内臓(キモと胃袋)は湯がいて、(アコウ)鯛めし、味噌汁など。


▲実家に2匹献上してからでもこのありさま。台所に収まらない。


▲骨も固いので捌くのも一苦労だった。冷蔵庫もメヌケでいっぱい。


▲メヌケの肝。


▲メヌケの胃袋。下処理は塩もみしてぬめりをしっかりとる。


▲胃袋と肝は湯がいて食す。胃袋はこりこりの食感で、肝は濃厚で美味だ。身は薄切りにしてしゃぶしゃぶにした。アコウダイは加熱調理がとてもおいしい。


▲頭を酒蒸しにした。これはこれでおいしいが、個人的には煮付けの方がおいしかったと思う。


▲アコウダイのパスタ。


▲アコウダイで炒め物。こんな感じでざっくり炒め物なんかは気楽でいい。中華料理とかに合いそうな身の感じだ。

釣果

  • アコウダイ×7匹
  • オキギス(もらいもの)×2匹

タックル

  • 竿:DEEP IMPACT TERU STYLE 30th Anv
  • リール:COMMAND Z-9
  • ライン:PE12号 1400m

ポイント、反省点など

  • 何投したかを記録し、多点掛けの興奮の中でもどのハリに掛けたのか、食った餌は何だったのかを記録する。
  • 魚が掛かった後の巻き上げは10〜11くらいの巻き上げスピードで、ドラグを少し緩めに設定する。
  • ハンディGPSと魚群探知機の活用。
  • リールのボタンに目印をつける。
  • 短ハリス(45〜50cmくらい)が良さそう。
  • 餌はボリューミーな方が良さそう(18cm〜くらいの長めのものを基本に、1つの針に2点掛けもあり)。
  • タコベイト、ワーム等の装飾品の必要性は?(ボリュームをアップさせることと、空ハリになりにくいことが主なメリットなのか?それともそれら装飾品が爆発的な威力を発揮することがあるのか?)。
  • タコベイトを半割りで使う意味とは?丸ごと使用の方が良いのでは?
  • 船の流し方のイメージに加えて、底の形状(魚探?)と、船の向いている方角の認識が必要?
  • 銚子沖の漁場の特徴や、大陸棚とは?
  • 中オモリの意味と多点掛けするための仕掛けの送り込み方について。
  • 底取りのまでのスピードと底を取るまでの仕掛けの流れ方のイメージ。
  • 仕掛けをなじませるまでに線状に誘いを行うイメージ。
  • 下オモリの号数、素材、形状についてや同乗者とのオモリの沈下速度の差がもたらす釣果への影響 。

アコウダイ消費事情 料理編

(カシラの兜割り)
  • 煮付け
    熱湯かけて、細かいウロコを適当に取った後に合わせ調味料で煮る。合わせ調味料はHP「白ごはんドットコム」を参考に。濃いめが良いなら砂糖、醤油を多めに入れれば良いと思う。
  • 酒蒸し
    酒蒸しも同じく熱湯でウロコ落としてから、蓋できる鍋にインして、酒ぶっかけて、火にかけるだけ。ポン酢つけて食う。
( 柵 )焼き物以外は調理が面倒な順番
  • 刺身
    骨抜きで骨を抜いて、皮を引いてから、薄く切る。生だと皮硬いから、皮は取った方が良い。
  • しゃぶしゃぶ
    骨抜いて、刺身よりもっと薄く切る。皮はついたままで大丈夫。昆布出汁でしゃぶしゃぶして、ポン酢とかで食う。
  • 鍋とか煮付け、酒蒸し
    骨も皮も取らないで適当にぶつ切りして、調理するだけ。これが1番楽なのと、アコウダイ自体は一般的に鍋にすることが多いみたい。
  • 焼き物
    塩をして少し置いたもの、または味噌とか酒粕とか好みの調味液にしばらく漬けたものを焼く。アコウダイベテラン釣り師の話だと、漬け焼きは日持ちするし、美味しいみたい。
(アラ)
  • 出汁取り
    昆布とアラをでかい鍋に入れて、水ひたひた、酒ドバドバ入れて、弱火で1時間ほど煮出す。汁物にするなら、塩やら味噌やらで調味する。
  • 鯛めし
    出汁を薄口醤油などで調味したもので米を炊く。アラについている身をほぐしたものと細かく刻んだ、小ねぎ、ミョウガ、生姜など好みの薬味を一緒に炊き上がったご飯に混ぜ込む。

釣行以前のとある釣具屋店員との会話の覚え書き

-ピンクハリスについて-
  • ピンクはステレスカラーで、海中で1番はじめに見えなくなる色。
  • 店長はダイビングもやるらしく、赤色のウェットスーツを着た人がまず最初に見えなくなるとの話。
-アコウダイの釣り-
  • 仕掛けのシビアさはない釣り(深場でハリとかハリスとか見えないだろうし、魚も気にしてないでしょ?wと)。
  • 餌の種類での反応差は少しある。
  • 多点掛けをいかにして成功させるかの釣り(上手い人は、タックルのバランスなり、仕掛けのバランスを良く考えており、海からの反応と自分の対応で上手く多点掛けを成功させているらしい)。
  • あまり詳しい話を聞けなかったが、仕掛けより腕で釣ってるみないな表現でした。
  • この時期の千葉方面は潮が速いときはとても速い。
  • 潮が速いときは上手い人でも底は取れない(2枚潮とかになるとより無理)。
  • 水深350mとか400mとかの指示でラインが700m出てれば確実にオモリは底についている。
  • 潮が速くて着底がわからないときは潮の速さを想定して、着底時のラインの長さ(流されて出た分も含め)をおおよそ計算し、そこでミチイト放出をストップする。
  • もしくは、気にせず多めに糸を放出し、とりあえず底につける。
  • 潮が速いときは変にラインの放出を止める方がお祭りの原因になる。
  • 船長は落としたいポイントと潮の速さをある程度計算した上で投入位置を決めている。

釣行以前に参考にしたページ

【攻略】シーズン突入!平塚沖アコウダイ: 釣り方・仕掛けなど人気魚種の攻略法を紹介! ~ 沖釣りキング ~
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast?__mode=individual&blog_id=267431&id=62442372&user_id=222941
提灯行列を狙え!銚子沖アコウダイ | ほぼ週刊P-Koba!
http://tj-web.jp/blog/p-koba/?p=1276
アコウダイの釣り方
http://akou-turi.rodart.info/akou-turikata/akou-turikata.html
釣り道場 アコウダイの釣り方
http://www.turuzoo.jp/top/doujyou/akou/
凡人 満留和: メヌケ仕立 初めての深場
http://tetujinmaruwa.blogspot.jp/2015/04/blog-post_26.html?m=1
茨城県・波崎沖のメヌケ、多点掛けの極意とは!?|オフショアマガジン
https://www.fishing-v.jp/premium/185_1.html