【晃山丸】【キンメダイ釣り vol.3】2㎏超えの大型をゲット!

2018年4月30日月曜日

晃山丸キンメダイ 釣行記

2018年4月29日(日)
伊豆稲取港 晃山丸
キンメダイ釣り

「駆け上がりだからね。着底したらすぐ30〜40m巻き上げないと根がかるよ。そのままゆっくり上まで巻いてきて」

1投目だ。船長が何を言ってるのかよく理解できなかった。というのも深場釣りは底をとって、底を釣るってイメージで釣りをしていた僕にとって、この駆け上がりがどんな駆け上がりのことを言っているのかが分からなかった。

伊豆稲取港 晃山丸

▲ゴールデンウィークは晃山丸からキンメダイ釣りに行く。

あとで知ることになるのだが、この駆け上がりとはトンガリ根と呼ばれるポイントだ。着底箇所の水深は約450m、そこから100mほどの断崖絶壁、崖のようにせりたった、急激な傾斜の駆け上がりだったのだ。

1投目は、そのことを知らずのんびり底取りをして、仕掛けを上げたり下げたり、モタモタしているうちに仕掛けが根がかりしてしまった。オモリが根がかったのではなく、仕掛けの幹なども絡んだのだろう、根起こしをすると、ヨリトリリングと中オモリは返ってきたものの、仕掛けはオールロストとなる。

前回のアコウダイ釣りの記憶がよみがえる。

「あれ?もしかして結びが甘いのか?捨て糸から切れないのおかしい…」

そのときはそり立つ壁トンガリ根を想像できていないので、オールロストの原因が自分の仕掛けの不備だと考えていた。

2投目は、着底後ごくゆっくり巻き上げてみる。巻き上げの途中に、コンッ、フッ、コンッ、フッと何かに仕掛けが引っかかってはそれが外れるような、竿先がそんな動きをしていた。このときも僕は急な駆け上がりをイメージできていないが、おそらく駆け上がりに仕掛けがぶつかり、引っかかる。巻き上げにより、引っかかりが外れ、テンションが抜ける。繰り返していたのだろう。コンッ、フッ、コンッ、グゥー、フワッと竿先のテンションが完全に抜けた。オモリが根掛かり、ステイトが切れた。

3投目、4投目、5投目、6投目は、このトンガリ根と平地のポイントを行ったり来たりしていた。ポツポツと魚をつけている人はいたが、食いはイマイチでかなり渋い状況だった。この状況で僕はまだ1匹も魚を釣り上げていない。

「ヤバイな。今日はボウズかもしれない…」

そんな嫌な想像をしながら、仕掛けを投入する7投目。着底後、巻き上げ速度6で、じんわりと巻き上げ始めるとすぐに、ゴッゴッと竿先に明確なキンメのアタリがあった。良かった。何とかボウズは逃れたかも、と更なる追い食いを狙い、巻き上げペースは変えずにいると、竿先に出る反応はさらに強くなった。確実に2匹以上はついている。仕掛けは隣の釣り人と絡まってあがってきたのだけど、僕の針には全てフラッシャーがついているので魚の区別がつけやすい。あがってきたキンメダイを数えると、2kg越えの大型のキンメダイを含む6点掛けだった!

どでかいキンメダイをゲット!

▲幸運にもでかいのを釣り上げることができて満足の釣果だった!

その後の8投目も期待の投入だったが空振りに終わる。この日は船全体の釣果がいまいちだったのでやや寂しい1日ではあったが、釣友にもキンメをお裾分けして、仲間は皆少ないながらもお土産を持って帰ることができたので良かった。

1キロ越えのキンメダイ3匹

▲家に持ち帰ると一層魚の大きさを実感できる。

キンメダイの肝と卵

▲キンメダイの肝と卵。

キンメダイの胃袋

▲キンメダイの胃袋。

キンメダイの内臓を珍味なおつまみとして美味しくいただいた

▲卵は煮つけに、肝は酒蒸し、胃袋は茹で焼きにして食べた。

釣り上げたキンメダイの胃の内容物

▲キンメダイの胃袋から出てきた餌と、ヒットした釣り針とその餌。普段はかなり小さい餌を捕食しているようだ。

キンメダイが食いついた毛ばり

▲赤黒系統、緑黒系統にヒットしていた。前回の釣りでも緑黒に大型が食っていた気がした。

キンメダイの炙り。抜群に美味しい

▲炙りの刺身。抜群に美味しい!

キンメダイのお茶漬け

▲アラで出汁をとり、茶漬けにする。これもさっぱりしていてとても美味しい。

キンメダイの煮付け

▲定番の煮付け。頭の周りも脂がのっていて美味。

キンメダイの串焼き

▲串焼き。脂ののったキンメは刺身より加熱調理の方が美味しく感じた。しっかり焼いても脂ノリがいいのでぱさぱさにならない。

魚の煮付けには豆腐がよく合う

▲煮付けに豆腐を入れてみた。これがとても合う。

キンメダイの握り寿司

▲シャリがでかすぎたけど、お寿司にもした。

釣果

  • キンメダイ×6匹(うち1匹は2kg、3匹は1kg以上)

タックル

  • 竿:DEEP IMPACT TERU STYLE 30th Anv
  • リール:COMMAND Z-9
  • ライン:PE12号 1400m

反省、ポイント

  • トンガリ根を流すときはタケノコ仕掛けは必要!
  • 深海リングって不要なのでは?
  • トンガリ根は着底後、巻き上げ速度6くらいでゆっくり巻き上げていく。今回の座席は胴の間だった。
  • ステイトが切れた後に、うまく流せる仕掛けの構造を考える。
  • 10cm程度の短い餌にも食う。今回は細長い三角型の形にした。次回もこの形状で臨む。
  • 羽フラッシャー仕掛けを使用して、今回は竿頭だったので、次回以降は羽フラッシャー針のみを使用する。
  • アタリの出たフラッシャーは緑、羽はダーク系のカラーを使用していた。
  • 仕掛けの上部にアタってるのか?下部にアタってるのか?
  • 幹やハリス、ステイト等仕掛けの長さは今回の長さを継続する。
  • この日は凪というのもあるけど、船酔いがなかった。アネロンが効いてる気がする!