花椒、ホワジャオと呼ばれるこのスパイスをカレー作りに使うことは滅多にない。四川麻婆豆腐を食べたときに舌がビリビリとしびれる、あの刺激の元になっているスパイスが花椒である。
以前、台湾に旅行に行った際に訪れた驥園川菜餐廳というレストランで飲んだスープがとても美味しかった。連鍋湯というスープだ。このスープは豚肉や豚骨でとったであろう出汁に、花椒で風味をつけたもので、具材は大根に豚肉とシンプルなものだった。
この花椒と動物系の出汁スープの組み合わせに惹かれた僕は、この花椒というスパイスをどうにかカレーにいかせないものかと考えていた。
今回は、「花椒をカレーに生かす」その試作として大根と花椒のカレーを作ることにしたのだ。
▲台湾の驥園川菜餐廳というレストランで飲んだ連鍋湯というスープ。スープはあっさりしたものだが、花椒の風味が素晴らしい。とても美味しかった。
大根と花椒(ホワジャオ)のカレーのレシピ・作り方
カレーの材料
大根 | 1/3本 |
鶏むね肉 | 1枚 |
玉ねぎ | 1/2個 |
ニンニク | 2かけ |
しょうが | 2かけ |
トマト | 小ぶりのものを2個 |
鶏ガラスープ | 600ml |
サラダ油(テンパリング) | 大さじ3 |
塩 | 適量 |
※塩は各具材を入れるたびに少量ずつ足していく。カレーの完成が間近になった段階で、さらに少しずつ塩を足していき必ず味見をしながら塩味を決める。料理をするうえで一番大事なことはこまめに味見をすることだ。
鶏ガラスープの材料
鶏ガラ | 1羽分 |
長ネギ(青い部分) | 1本分 |
しょうが | 薄切り5枚 |
水 | 600ml |
使用したホールスパイス
レッドチリ(朝天) | 8本 |
ローリエ | 2枚 |
花椒(ホワジャオ) | 小さじ2 |
※レッドチリ(朝天)は辛味の少ない品種なので、鷹の爪を使用する場合は量を3分の1程度に減らすこと。
使用したパウダースパイス
コリアンダー | 小さじ2 |
クミン | 小さじ1/2 |
ターメリック | 小さじ1 |
おおまかな調理の流れ
- 鶏ガラスープを煮出す。
- ホールスパイスをテンパリングする。
- 玉ねぎ、ニンニク、しょうが、トマトを炒める。
- 鶏むね肉、大根を炒める。
- 鶏ガラスープを入れて、大根がやわらかくなるまで煮込む。
調理のポイント・反省
- 鶏ガラスープは2羽分使って出汁をとったほうが良さそうだ。
- 大根とカレーの相性は思ったより悪くない。むしろ良さそうな気がする。
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