【家計 資産運用】ファイナンシャルプランナーに家計の相談をしたら

2018年4月12日木曜日

暮らし・生活

目次

  1. 他の家族の家計はブラックボックス
  2. 相談してみると自分たちが普段どれだけお金に無関心だったかがよく分かった
  3. 今どれほどの世帯収入と世帯貯蓄があるか?
  4. 僕らが生きている間にどれだけのお金が必要か?
  5. 毎月どれくらい貯蓄する必要があるのか?
  6. 貯蓄したお金の置きどころをどこにするか?
  7. まとめ
この「家計を見直してみた」シリーズは下の項目に当てはまる夫婦に参考にしてもらいたい。
・結婚5年目
・夫婦共にアラサー
・子供なし(不妊治療中)
・共働き
・世帯年収800〜900万円
そんな夫婦が「そろそろいい歳だし、家計を見直してみようか」となったときに、2人で考えたことや試したことをまとめた記事だ。

他の家族の家計はブラックボックス

友人だろうが同僚だろうが、身近な親族であろうが、その家族の世帯収入がどれくらいで、どれほどの年間支出があり、どれほどの貯蓄があるのかは、なかなか知ることができない。
「他人のお金を知ることができない」
「他人にお金を知らせることができない」
これは「お金」というものが庶民共通のコンプレックスになっているということである。そして、そのことは身近な人とリアルなお金の話をしにくいということを意味する。
とはいえ僕には、お金というものから目をそらすことなく面と向き合いたい、自身の家計を整理して将来の不安をある程度ぬぐいたいという気持ちがあった。それにコンプレックスってものは往々にして隠そうとすればするほど表出してくるものだ。そんなわけで、思い切ってファイナンシャルプランナーに家計の相談をすることに決めたのだ。

相談してみると自分たちが普段どれだけお金に無関心だったかがよく分かった

相談に行ったのは新宿にあるSBIマネープラザというところで、対応してくれたのはファイナンシャルプランナーのSさんだ。具体的な相談内容は、現在から老後の生活までを含め、将来どれくらいのお金が必要となり、その必要資金をどれくらいのペースで貯蓄していくべきか?というものだ。

1回の相談で2時間程度、去年末から3か月間にわたり5回の相談機会を設けてもらった。相談料は無料だった。
http://www.sbi-moneyplaza.co.jp/

できるなら老後はゆっくり暮らしたい。

僕たちは誰でも普段から当たり前のようにお金を使っているのに、いざ改めて「どこにどれだけのお金を使っているのか?」と聞かれるとパッと答えることができない。同様に「今後どれだけの資産を作って、どのような暮らしをしたいか?」といった質問にも困ってしまう。

お金のことを考えないから、知らないから不安が増すのだろう。お金へのコンプレックスを解消するにはまずそのものへの無関心という状況から一歩踏み出さなくてはならない。SBIマネープラザに到着すると、さっそくSさんと一緒にうちの家計についての状況確認がはじまった。

今どれほどの世帯収入と世帯貯蓄があるか?

ここでは世帯年収と世帯貯蓄をはっきりさせるだけなのだか、それすら把握できていない夫婦も少なくないはずだ。
⇨うちの場合
うちの夫婦は同棲中から互いの給与は公開し、それらを合算したところから生活費を出していた。お小遣いは互いの裁量である程度自由に使える仕組みだ。
なので、世帯貯蓄も互いの収入もざっくりではあるが把握している。
ギャンブルのような問題のある支出はお互いにないので、高額な買い物をするときのみ相方にその了承を得るようにしている。

毎月どれだけの貯蓄が可能か?

世帯支出がどれくらいかを計算して、年間いくら程度貯蓄できるかを知る。
⇨うちの場合
ボーナスを抜きにして、月に10万円くらいは貯蓄できるだろう。何もなく普通に働いていれば年間150万円くらいは苦なく貯蓄できるはず。

僕らが生きている間にどれだけのお金が必要か?

人生の3大支出は「養育費」「住宅購入費」「老後資金」の3つだ。

ⅰ.子供を産む予定があるのか?

もし産む予定なら子供にどの程度の教育を受けさせてあげたいか?

⇨うちの場合

希望としては、子供は3人欲しい。少なくとも2人は欲しい。

そして本人に金銭的なプレッシャーを与えることなく自ら選んだ大学に行かせてあげたい。私立の医学部に行きたいとか言われたら困っちゃうかもしれないが。ちなみに理系の私立大学まで進学する場合、1人あたりおおよそ1300万円くらいの教育費がかかる。

ⅱ.マイホームを買う予定はあるのか?もし買うなら購入時期はいつ頃で、いくら程度の家を考えているか?


マイホームで暮らしたいという願望のある人も多いだろう。マイホームを購入の予定がある場合は、おおよその購入金額を想定して、その購入のために必要な頭金はあらかじめ準備しておく必要がある。
⇨うちの場合

今のところマイホームの購入予定はない。
お金の面ではマイホームも賃貸暮らしもあまり差はないようなので、将来のお金に不安がないなら老後も賃貸暮らしでフレキシブルに動ける格好のほうが良いだろうという考えだ。
今後どのような家族構成になるのかも不明だし、両親の老後の居住地も確定していないので、自分たちのすみかを決めるのはまだ早いと考えている。

ⅲ.老後資金はどれくらい必要か?65歳〜85歳までの20年間にどんな暮らしを送りたいか?


現在と同程度のライフスタイルを想像するなら、今の年間支出を20倍すれば必要な老後資金がわかる。
⇨うちの場合
現在は月30〜35万円で暮らしているので、それを基準にSさんと一緒に計算した。
65歳以降に支払われるはずの公的年金を別にして、65歳時点でおおよそ5500万円くらいの老後資金が必要との結論になった。

毎月どれくらい貯蓄する必要があるのか?

項目⑶で導きだした3大支出を含め、現在から65歳までの間にどの程度のペースでどれだけのお金を貯蓄していく必要があるのかを計算する。そして、項目⑵の毎月どれだけの貯蓄が可能か?の金額との誤差がどれくらいあるかを確認して現実を知る。
⇨うちの場合
僕が今年で30歳になるので、単純に5500万円を25年間で貯めると考えてみる。今の貯蓄を含めて考えても月に15万円くらいは貯蓄していかないと5500万円には到達しない。
ちなみにこれとは別に教育費を「子供の数×1500万円」準備しなくてはならない。さてどうしたものか。

貯蓄したお金の置きどころをどこにするか?

貯蓄したお金はできるだけ運用効率のよい置きどころに置いておくべきだなのだが、運用効率がよい置きどころがどこなのか?という部分に対する回答が難しい。
誰にも将来のことは分からない。20年後にどの金融資産が値上がりしているのか、値下がりしているのかを予測することは不可能だ。予測不能で先が分からないのなら資産の置きどころを分散するのが賢明なはずだ。

⇨うちの場合

現金、株式、債券、不動産の4つに置きどころに資産を分散することにした。
・個人型確定拠出年金(イデコ)
確定拠出年金の良いところは積み立てたお金を全額、課税所得から控除できる点だ。国内株式、海外株式のインデックスファンドに月46000円ずつ積み立てていく。
・ドル建て養老保険
株式のみの貯蓄にすると評価額の増減が激しいので精神的に良くない。ということで、ドル建ての養老保険に加入した。
この保険は米国債券をドル建てで購入して積み立てていく保険金融商品だ。年間3000ドルずつ積み立てていく。日本円の月換算で大体3万円くらい。
・投資用ワンルームマンション2部屋
祐天寺駅付近の1240万円の物件と落合駅付近の2430万円の物件をローンで購入した。現在は低金利であることからお金を借りるリスクが軽減されていることと、不動産は減税メリットが大きい資産なので購入することに決めた。物件選びは不動産屋の言いなりで正直かなり適当に決めてしまった。
毎月手元に入る家賃収入が12万程度、ローンの返済が14万程度で、毎月2物件合わせてマイナス2万円ほどの赤字。

まとめ

①世帯の収入と支出はどれくらいか?
②毎月貯めていけるお金はどれくらいか?
③この先、自分たちが85歳まで生きるとしたらどれくらいのお金が必要か?
④項目③で算出された金額を貯蓄するには月々どれだけの積み立てが必要?
⑤貯蓄した資産をどこに置くか?

将来のことは誰にも分からない。しかし、分からないことを言いわけに今を無計画に生きるのは良くない。

本記事で見てもらったとおり、家計の見直しは上のような流れで行うのだが、「収入を増やそう!」「節約生活をしよう!」のように単一方向のみで家計改善をしようとするとあまり効率が上がらないし、生活の負担が大きくなりがちなので注意する。

最後に家計の見直しを行う上でとても大事だと思うことを列挙する。下に書いたことはとても重要なことだ。
①夫婦2人で家計を行うこと
②ファイナンシャルプランナーのような専門家に相談しながら家計の見直しを行うこと
③少なくとも年1回は家計の状況や資産の置きどころについて見直すこと
④収入、支出、運用効率をバランスよく改善していくこと
⑤お金を貯めるために生きるのではなく、生きるためにお金を貯めるという、その順番を間違えないこと
うち夫婦も家計の見直しをはじめてから、まだまだ日が浅い。今後とも「お金」というものから目をそらさず、付き合っていくつもりだ。